美しい場所
多くの女の子が、どんなに素敵な所なのだろうとあこがれる場所に、プリンスエドワード島があります。
有名な小説の舞台になった場所で、小説も世界的に有名ですが、同時にこの島の美しさも有名になりました。
その小説は、赤毛のみなしごの女の子が、手違いによりプリンスエドワード島の女性と女性の兄が住む家に引き取られて、すくすく成長してゆくという話です。
国や時代を超えて、愛される小説ですが、ストーリーの面白さもさることながら、その世界観にあこがれる人は少なくありません。
日本の住まいしか知らない子供にとっては、切り妻屋根とはどんな屋根なのだろう、と想像をかきたてるものでしたし、小説の中で主人公の住む部屋のインテリアは、質素ながらも素敵なもので、あこがれだったという人は少なくないことでしょう。
また、代々受け継がれて大切にされている食器、特別な時に出される料理など、どんなものか見てみたいと思わされるものがたくさんあり、それらをイメージして再現された、料理本なども出版されています。
しかし、やはり何より、その場所や住まいや環境を輝かせて見せているのは、そこに住む魅力ある人々の存在があるからです。
一癖も二癖もありながらも、情があって温かい登場人物、人間臭いところは山ほどあるのに憎めない愛すべき人々の存在が、その場所を魅力的に見せているのではないでしょうか。
結局のところ、美しい場所を美しく思わせるのは、住んでいる人々なのです。